温かな春~(同性)小説サイト~

冷たい朝

あさ

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目がさめたら、いつもと違う場所にいた。

つめたくもないし、変なにおいもしない。

施設長さんがいっていたように、あの四角のおうちからでられたのかなぁ。


体をおこしたら、ずきずきした。
このおうちは、どこ?

あたりを見回すと、カーテンの隙間からまっくらが見えた。

這うようにしてそこにおでこをくっつけるけれど、やっぱりまっくらだ。


これはきっと、外にでられる窓なの。
そして、このまっくらが、お外なの。



「あさ……ない」

「お前が寝てるからだろ」


つぶやいたら、後ろから声がしてふりかえる。

そこには、高槻さんがいた。


「高槻さん、いつものおうちじゃない」

「俺の家はここなの」

「そうなの」


どうやら、高槻さんの家にいるみたい。
どうして僕は、高槻さんのおうちにいるの?


「朝、待つ」

「待つって、そこで?」


頷くと、背後から大きなため息が聞こえた。


「あと12時間くらいは暗いままだけど」

「12時間?」

「43200秒」


よんまんさんぜんにひゃく。


頭の中で、1から数を数えていく。

43200秒かぞえたら、朝がくるんだって。


一生懸命数えていたのに、
高槻さんはむっとしてぼくにご飯を食べろって言った。

腕をつかまれて、窓からはなれさせられる。
机の上においてあったのは、施設でみたことがない食べ物で、
スプーンをつかって、少しだけ口にふくんだ。

知らない味だけれど、お口がわあってなる。


袋にはいっていないから、あける必要もないの。


「あー、つーか、お前名前ないと不便だな」

「名前、にんぎょう……?」

「だからそれは良くない名前なの」

「高槻さんは、高槻さん?」

「いや、俺の名前は紘斗だけど」


スプーンの上に、また知らない食べ物がのせられて首をかしげた。
緑色の、葉っぱみたい。
戸惑いながら口にふくんだら、また知らない味がした。


「……それなら、ぼくもヒロト」

「いやそれはいろいろと面倒だから」

「そういうもの、なの?」

「そういうものなの」


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~ Comment ~

可愛いッッッ

あっ、朝陽ちゃんの名前がまだ無い。そして、ボロボロの身体……。
食べた事の無いものを食べて。キョトン顔の朝陽ちゃん、可愛いんだろうなぁ。
お名前も、高槻さんと同じでいいなんて…。この頃の高槻さんは、自分の行動が不可解で、朝陽ちゃんの事も、連れ帰ったものの、只々面倒くさい。の一言だったんでしょうね。ここから、朝陽ちゃんの可愛いッッッが炸裂するんですね。萌え死にしそう(笑)
痛いがようやく無くなって、少し安心です。

しばらく、雨が続きそうです。気温も下がってまいりましたので、どうかお身体ご自愛くださいませ。

ヒロトのお家にきて、ホッ(*´∀`*)☆
朝陽大好きだよ~♪

ああああああ……
可愛い、!!!
高槻×朝陽が一番好き、!!
二人とも可愛すぎる、!
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