温かな春~(同性)小説サイト~

冷たい朝

くらやみ

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「お前、顔分からなくなったな」

「わからなくなった?」

高槻さんのお部屋にある鏡をのぞいたら、
そこにはぼこっとふくれた頬と、そのせいであまり開けられない瞼がうつっていた。

まるで、自分のおかおじゃないみたい。

あれ、ぼくは、そもそもどんな顔をしていたっけ。

誰かに聞こうかなぁと思ったけれど、
おもえばずっと前からなぐられることはされてきたから、
きっと誰も、わからないのだろうなとおもった。


「お前みたいなやつは、生まれてこれなければ良かったと思うよ」

「そうなの」


手に、くるくると包帯がまかれていく。


「はい、おわり。部屋にもどれ」

「うんうん」


高槻さんの手がはなれたら、
またそこがずきずきと痛むようなきがした。


さわられている間が、一番いたくなかったの。


部屋にもどったら、パンの袋が1つおかれていた。

今日のごはんだ。


あけようとするけれど、手に力がはいらなくてうまくあけられない。

一生懸命ひっぱったら、パンが飛び出して床にころがった。


それを拾い上げて、埃を手ではらう。


あいたの。うまくあけられたの。


食事のじかんは、きっと、一番すきだった。



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~ Comment ~

あさひーーー!!!。・(つд`。)・。

悲しい..(´;ω;`)

朝陽を思うと涙が止まりませんー朝陽にとってヒロトはこの頃から特別な存在だったんですね

朝陽が今は幸せだと分かっていても切なくなります( ⸝⸝⸝´•̥̥̥﹏•̥̥̥`⸝⸝⸝ )
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