高槻×朝陽
夏バテ
買い物をして家に帰ると、目の前が眩んで倒れこむ朝陽を仕方なく絵本で扇いでやった。
この夏、何度こうして夏バテになるか考えたくもない。
気分悪いながら、手を伸ばして絵本を掴もうとするのは、
きっとあわよくば読んでもらおうとしているのだと思う。
「お前に夏は天敵だな」
「てんてき?」
「いや、何でもない」
人の手によって生まれる些細な風でも気持ちが良いのか、朝陽は目を細めた。
「アイス、おいしかったの」
「あんなんでお前が静かになるなら安いものだから、冷凍庫に入ってるよ」
「わ、たべたいの」
「1日1つな」
夏のせいで気分が悪くなったり、
体調がすぐれなかったりすることは、
きっと他の人よりも、断然多いと思う。
それでも夏を乗り越えなければならないし、
きっと、楽しめることだってあるとは思うのだ。
「……夏といえば、花火やバーベキュー、海、か」
「う?」
「何でもねーよ、 ばーか」
こんな生き物のために夏に楽しみを与えようとしてしまう俺もまた、
すっかり夏の暑さに侵されているのだと思った。
~ Comment ~
朝陽に楽しい夏をあげる予定なんですね??
うふふ(o´艸`)
朝陽もですが紘斗もすっごく可愛くなりましたよね(*´_`**)
うふふ(o´艸`)
朝陽もですが紘斗もすっごく可愛くなりましたよね(*´_`**)
- #139 Sun
- URL
- 2017.09/11 15:53
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四季折々の楽しみ、朝日に色々教えてあげてくださいな。そして、朝日の笑顔にやられるヒロトがみたいかも。