温かな春~(同性)小説サイト~

高槻×朝陽

夏バテ

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「アイス買ってやるから、1つ選んでろよ」

「あいす?」

ふらふらとついて来られるのも面倒なので、通りすがったアイスのボックスを指さすが、
朝陽は不思議そうに首を傾げた。

そういえば、アイスというものを買ってあげたことがない。
もちろん、朝陽も知らないはずだ。


「そこ、開けて何か選べよ」

「どうしてこれは、閉じ込められてるの?」

冷凍庫に入っているアイスが”閉じ込められている”ように見えるのは、
さすがに異常だと思うけれど。


「いいからどれか選べ。どれでも良い」

苛々してボックスを開けてやると、朝陽はそこに手を突っ込んでふるふると首を振る。

極度に冷たかったり、熱かったりするのは本能的に嫌がるのだ。


「これは冷たいのが普通なの。早く選べ」

「うんうん」


ほんの少し表情をかたくしながらも、”やれ”と言われたことに対してあまり拒否をしない朝陽は、
手を一生懸命伸ばして1つ掴む。


「わ、くるくるなの」


それはオーソドックスなソフトクリームの形をしたアイスで、
最初に食べるには適していると思う。


「お前結構顔色悪いな。
先にレジ通してやるから、ベンチにでも座って食べてたら。」

「これはお薬なの?」

「そういう訳じゃないけど、軽い夏バテにはそれなりに効く」


あまりこのような公共の場で常識外れなことを言ってほしくはないが、
何度も瞬きをしてアイスを眺める朝陽には、とがめることすら面倒になってしまう。


「お前が払え」

「ヒロトがいつも、どうぞって渡すもの?」

「そう」


朝陽の小さな手に200円乗せてやる。

爪は剥げてはいるが、前ほど痛々しくはない。
こいつにも、いろいろな経験をさせていかなければならないのだ。




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~ Comment ~

何もかも可愛い😆

更新ありがとうございます✨

初めてのアイスに初めてのお会計(笑)
無事に終わらない予感しかないです(^-^;

次回が楽しみ〜(//∇//)

微笑ましいですね(*´-`)
初めてのアイスを外で食べるだなんて、1人で上手く食べられるのかなぁ?
あさひ可愛いですね♪

春も最初アイスを食べて感動していましたが朝陽もきっと感動するでしょうね(*´꒳`*)
アイス好きになってくれてたら良いです(*´꒳`*)

アイス好きだと良いなぁ(*´▽`*)♪
1人にしたら、ふらふら~とどっか
行っちゃいそうで、心配だぁ(´・ω・`)
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