温かな春~(同性)小説サイト~

高槻×朝陽

夏バテ

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朝陽の足取りに合わせて何とかスーパーに入ると、
彼はよろめいて、倒れそうになる。

その手を思わず支えたら、口元を綻ばせて俺を見た。


「倒れなかったねぇ」

「支えたからだ馬鹿」


最近、俺に対しては少し安堵したような表情も見せるようになった。

それがまた、腹立たしくもある。


俺みたいな悪人に、何心を許そうとしているのだか。


「ここは涼しいだろ。夏になってくると、外は暑いんだよ」

「ここ、風がいっぱい」


別に風が吹いている訳ではないのだが、説明が面倒なので買い物かごを持って歩き出す。
朝陽は商品を興味深そうに見つめながら、俺のあとをついてきた。


「りんご。ばなな」


絵本やあいうえお表やテレビで覚え始めた単語を口にする。

恥ずかしいので、本気でやめてほしい。


「立ち眩みなおった?」

「たちくらみ?」

「もうふらふらしないかって聞いてんの」

「う?うん、大丈夫なの」


本当に大丈夫かは分からないが、とりあえずゆっくりとした足取りでついてきてはいる。

こういったリハビリは、これからもしていかなければならないと思う。


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