温かな春~(同性)小説サイト~

呟き

それぞれの不安

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「ゆう、しょおと離れるの、かなしいって顔してたの」

「朝陽、お前は……っ」

何をとがめられたのか分からない朝陽が、こてんと首を傾げる。

「そっかそっか、ごめんな」

珍しく真剣な表情で謝る朝比奈さんが、悠を抱きしめる。
悠はそれを払いのけようとしながらもできずに、少しだけ眉を寄せて顔を背けた。

何だかんだ、悠も抱きしめられるのは安心するのかもしれない。


「お前も不安だったの?」

「う?」

「何か飛びついて訴えてきたじゃん」


朝陽がぼんやりと高槻さんを見つめる。
朝陽だって、分かってきているのかもしれない。

高槻さんが好きなこと、そして、離れたくないこと。


「……いっしょが、すき」

「分かった」


拙い言葉で全てを理解したというように、高槻さんが朝陽の頭を撫でる。


本気で好きだから、不安にもなるけれど、
受け止めてもらえる温もりも、確かに感じている。


「しかし、俺らも泣かせたらダメだなーちゃんと安心させないと」


理人さんの言葉に、“そうだなー”と朝比奈さんがこたえる。


「不安になったらちゃんと言えよ。
受け止めるから」

顔を覗き込まれて、ぎゅっと服を掴んだ。


いつ終わるか分からないけれど、願わくば、いつまでも。


「お酒も食べ物もあるし、全員でお話会して行ってよー」


朝比奈さんの言葉に全員輪になる。

これからも、皆と一緒に生きていけたら、どんなに幸せだろう。


春の温もりの中、世界一大好きな人に抱きしめられながらそんなことを思った。


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もくじ  3kaku_s_L.png 冷たい朝
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~ Comment ~

良かった♪

良かった‼ みんな、安心できたかなぁ(^-^)時には言葉で確認しないと、不安になりますよね。良かった、良かった。
朝陽がますます、いとおしくなりました(//∇//)

朝陽ナイス(*´∀`)b悠ドンマイwww

朝陽と悠のやりとり、大好き(*>∀<*)

難しいことはいっぱいあるかもしれないけど「いっしょが、すき」って朝陽の言葉はシンプルでも気持ちが伝わってきて響きました。
みんなでいっしょに幸せになってほしいです。
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