温かな春~(同性)小説サイト~

高槻×朝陽

俺の心の可笑しな感情

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朝陽が俺に、拙いながら”好き”を伝えた日。
彼はその夜もいつも通り星を見ていたが、俺を何度か見ては来てほしそうにしていた。

仕方なく傍に座ってやれば、すぐに眠りにつく。
俺の服をぎゅっと握っていた。

あまりこうしてくることはなくて、
不安が出てきているのかもしれないとは思う。

俺が与えた物を”宝物”と言い、
傍においてやり過ごそうとするのには、さすがに胸が痛んだ。


面倒くさいことではあるかもしれないけれど、
もう、手放せるはずなんかないのに。


寝顔も、穏やかにはなってきたと思う。

顔の腫れも随分と引いた。
筋肉がなくて、体の作りが幼いのは、ある程度は仕方ないとは思うけれど。


元々、誰かの支援がないと長くは生きていけない子だったのだ。
そう思えば、こうして普通に生活できているのは不幸中の幸いだと思う。


”はいはい、好き好き”

自分の投げやりな言葉を思い出す。

それでもあんな風に笑う朝陽を見れば、
もっとちゃんと、伝えてやれば良かっただろうか。


いや、朝陽は馬鹿なのだ。
言葉次第では、ぽかんと口を開けかねない。


大きなため息を吐いて、朝陽をベッドに下ろしてやる。


いつか”ばいばい”があるとしたら、
俺もそれは、哀しいことなのだと朝陽に伝わるのだろうか。


こんな餓鬼に絆されたせいで人生が滅茶苦茶だと思いながらも、
もうこいつから、離れられないと自負している。

こいつが不安なら、皆みたく”形”を作ってやるのも良いかもしれない。
俺が誰かにそんなこと言う日がくるなんて、思ってもみなかったけれど。


「……そのうちちゃんと言うから。
付き合うとか、恋人とか、お前にどれだけ理解できるか分かんねーけど」

おでこを撫でてから、隣に横になる。


朝陽の描いた絵は、上手く描けていたので壁に飾ってやった。


――明日も、早起きになるだろう。




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~ Comment ~

伝わると良いな

朝陽の気持ちを知り、ヒロトも朝陽の事が大切な存在だと朝陽に早く伝わると良いな。

絵を飾ったヒロトに、
ほっこり♪(*´▽`*)
大きなくまのぬいぐるみに絵に、
どんどん朝陽色になる部屋が
嬉しいヽ(*´∀`*)ノ

幸せです。
お互いに想いあってるのが伝わってきて
私まで幸せな気持ちでいっぱいです!
こんな素敵なお話をありがとうございます!!

コメ返

>智雪さん
朝陽にも、なんとなくは伝わっていくことと思います。
朝陽は言葉で説明されるより、感覚で分かることの方が多いですからね!

>らっきーさん
ヒロトも朝陽の絵は好きだったみたいですね(*´▽`*)
朝陽も飾ってもらって喜んでるとおもいます!

>Sunさん
幸せな気持ちになってくださってありがとうございます!
二人の仲が深まっていっているのを、文章で伝えられていたらうれしいなと思います!
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