翔×悠
可愛い店員
リクエスト
翔が悠のところへ弁当を買いに行く
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昼過ぎ、小腹が空いたので冷蔵庫を開けてみた。
何も入っていない。入っていたとしても、大したものは作れない。
こんな風に何もない冷蔵庫を見ると、悠が帰ってくるまで寂しいなぁと思う。
別に貯金があるんだから働かなくて良いのに、
悠なりに、必死に自立しようとしているのだ。
悠の作ったものが食べたい。
そう思って、ひらめいた。
そうだ、弁当屋に買いに行けば良いのだ。
悠が厨房にいても、レジにいてもおいしい。
あくまで客としていく訳だから、少し嫌な顔されるくらいで大丈夫なはず。
というか、嫌な顔すらも可愛いのが悠だし。
あの顔から、"いらっしゃいませ"と聞けるのだと思うとわくわくする。
俺は財布を握りしめると、外へ出た。
まるでサプライズをしに行くみたいで、楽しい。
弁当屋に入ると、人が数名座っていた。
それなりに繁盛しているみたいだ。
悠はベテランのような年配の女性の横で、レジ打ちを眺めていた。
ちょうど、練習中なのかもしれない。
顔を上げ俺に気づいた悠が、あからさまに舌打ちをした。
それでも仕事だと分かっているから、慌てて表情を戻そうとする。
翔にトイレに行きたいと
言えない悠がみたいです。
いつも応援してます。