温かな春~(同性)小説サイト~

蓮×唯

看病②

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それから、どれくらいの時間が経っただろうか。

眠ってはいないと思うけれど、目を閉じていた時間が長く、
どことなく頭がぼんやりとしている。

おでこに感じる不快な感覚に目を開けると、唯が心配そうに見下ろしていた。

「蓮さーん、大丈夫?大丈夫なの?」

どことなく泣きそうな唯に、何て大袈裟なのだろうと思う。


おでこに置かれているのは濡れタオルであろう。
それを持ち上げると、水が滴り、顔を濡らす。


「絞りなさい、置きたいなら」

「わー!ごめん、ごめんって!」


慌ててタオルを流し台の方へ持っていく唯だが、
水が滴って床に落ちていく。

本当に、不器用だ。


でも、熱にすぐに気づいたということだろう。
唯は楽天的だけれど、私の変化にはすぐに気が付く。


しっかり絞れたらしい唯が、押し付けるようにおでこにのせる。

今度は絞れたらしい。


こうしておでこに冷たい物を載せるというのは、テレビの中の話だけだと思っていたけれど、
確かに、痛みは緩和されているようには感じる。


「おかゆとか作る?何したらいい?ほしい物とかある?」

「別に平気ですよ。
唯に作らせたら変なものできそうなんで、私が作ります」

「だめー!絶対だめ!作るー!
調べれば作れるよ!」


携帯で検索しているのであろう。
本当に、看病する気でいるらしい。

おにぎりを作らせてもあれだけ歪になるのに、料理なんてできるのだろうか。


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~ Comment ~

今晩わ

大好きな蓮さんが、体調悪くて、オロオロする様子が、可愛いですね。
唯が何かしたり、失敗する事が自分の為にしてくれてるのがわかるから、蓮さんは、唯の事が愛おしい存在になってきてるんですね。何事もポジティブな唯を応援したくなりますね。

コメ返

蓮にとっては、唯みたいな人物に出会うのは初めてでしょうから戸惑うでしょうね。
もしかしたら、一番過酷な人生を歩んできた人かもしれません!
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