温かな春~(同性)小説サイト~

高槻×朝陽

意外な才能①

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智雪さんより頂いたネタです!

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あいうえお表の朗読か、絵本のページをめくるか、
くまと戯れるか、スプーンと箸を握りたくてうずうずしているかしかない朝陽に、
何か夢中になれる物はないかと紙と色鉛筆を渡してみた。

朗読はうるさいし、絵本は”読んで”と来られると困る。
くまと戯れているのは何かむかつくし、
スプーンと箸はこの前没収したばかりだ。

「これ、なに?色があるの。
文字の練習?」

「絵でも描いたら」

「絵?」

「そのくまとか、この家とか、絵本の中の絵とか、まあ何でもいいけど」

「分かったの」


朝陽が色鉛筆を握りこんでぐりぐりと書き出す。
あまりに握り方がおかしいので一度見本を見せてやれば、見よう見まねでなんとか持ち方をなおそうとはしているようだ。

絵に集中してくれれば俺としても楽なのだけれど。


「ヒロト、紙、もっと」

目をやると、紙いっぱいに丸やら三角やら描いている。

「どう?」

「楽しいの、描き方分かったの、次は違うもの描くの」


ポストに入っていた大量のチラシの裏紙を渡してやれば、
朝陽は黙々とそれに没頭する。

お絵かきなんて、きっとしたことなかったのだろう。
楽しいと思えたらいいのだけれど。


「ヒロト、ヒロト、できた」

しばらく時間がたってから朝陽が紙を掲げる。

ところが、見せられたのはチラシの表で、朝陽の絵は一向に見えない。


「見せるなら反対」

ため息を吐いて紙を取り上げ、驚いた。

そこには、ちゃんとくまのぬいぐるみの絵があったのだ。


「おまえ、これ。どうやって描いた?」

「おなじように描いたの」


初めて描いたとは思えない程、上手い。
色合いも綺麗で、ふわふわの毛まで一本一本表現されている。

筋肉がなく、慣れていないから筆圧が弱くはあるが、
これはもしかしたら、誰よりも絵が上手くなるかもしれない。







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~ Comment ~

bloveから来ました。ともです。
朝陽の新しい趣味が見つかってよかった!!上手いくまの絵見てみたいなぁ…(*´꒳`*)

嬉しい

もこさん、有難うございます。リクエストして良かった。朝陽の夢中でお絵かきに取り組んでる姿ににやけてしまいます。素敵なお話有難う。

智晴さんへ

ありがとうございます!
筆圧弱いながらも頑張って描いたみたいですね(*´▽`*)
きっとほっこりする絵に仕上がっていることと思います!

智雪さんへ

素敵なネタありがとうございます!
朝陽にも出来ることがあるというのは、嬉しいですね!
これからも更新がんばります!(*´▽`*)
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