温かな春~(同性)小説サイト~

三上×レイ

生活④

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特にレイの表情が崩せぬまま、彼は少しの高級肉を食べて満足した。

彼にとって、食事というのは本当に興味のないことなのかもしれない。
ルイのこと以外で彼が夢中になったり、好きになる何かがあれば良いのだけれど。

「1つずつどうぞー」

会計を済ませると、小さな可愛いカゴが出てくる。
口内がすっきりするタイプのガムと、
薄桃の紙に包まれた飴だった。

「ほら、やるよ」

もはやどちらが良いか聞くこともせずレイの手の平に飴を乗せる。


「行くぞ」

声をかけるが、レイは手のひらの飴を眺めて中々そこから動かない。


「レイ?」

「一緒」

「は?」

「三上さんが、入院中にくれた飴と、一緒」


そういえば、そうかもしれない。
あの時も確か、薄桃色の飴をレイに渡したような気がする。

レイが、そっと目を細める。
それは、笑ったとは言い難い表情かもしれない。

それでも、安堵したような、柔らかな表情。


――なんだ、ルイ以外のことでも、そんな顔できるじゃん。


高級肉で顔色一つ変えないのに、
こんな飴でそんな風になるのは、全くもって意味が分からないけれど。


「今度、飴を袋で買ってやるよ」

「……別に飴が好きって訳じゃないし」


これからの生活の中で、不器用なこいつが少しでも柔らかな表情が出来ることが増えれば良い。

こんな生意気なガキにそんなことを思える俺も、我ながら変わり者だと思った。




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~ Comment ~

レイが柔らかな表情になって、
嬉しい(*´∀`*)
三上さんがすごい量の飴を
レイにあげて、うざがられるww
のを妄想してしまった(>∀<)w

らっきーさんへ

レイもたまには柔らかな表情もできるみたいですね!
袋で渡されたらどんな表情するのでしょう笑
少し試してみたいですね~w
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