温かな春~(同性)小説サイト~

蓮×唯

とある1日

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「だって、すき……だし」

「知ってますけど。耳にタコができるくらい聞いてますから」

蓮さんへの好きは、もう幾度となく伝えている。
だって、どう考えてもかっこいいし、素敵だし、好き。

けれどどうも、一方的な感じは拭えない。


好きと伝える頻度を少なくすれば、
蓮さんにとって刺激になったりするのだろうか?

押してばかりだから、少し引くのもいいかもしれない。


「れ、蓮さん、でも本当はあんまり好きじゃないかも!!」

「へぇ。そんだけ赤くなっててよく言えますね」

「いや、これはあれだよ。そのー暑いだけ?」

「そうですか」


無表情で呟いた蓮さんが、また本を手に取り読み始める。


もしかして、怒らせただろうか?

普通嫌いなんて言われたら嫌なはずだし、
俺が蓮さんに嫌いなんて言われたら、きっと発狂してる。


「ご、ごめん蓮さん!ちがう、ほんとは大好きで!
あの、好きってあまり言ってもらえないから、押してダメなら引いてみようかなーみたいな!!」

蓮さんの横に慌てて行き服を掴んで抗議すれば、
蓮さんはほんの少しだけ口元をほころばせた。

それは普通なら気づかない程度だし、
他の人が見れば、無表情と言われてしまうかもしれない。


「ばーか。単純なんだよ、唯は。
嫌いで一緒に住む訳ないだろ」


敬語が、外れた。
親近感が湧いて、貶されているにも関わらず嬉しくてドキドキしてたまらない。


「すきーっ!」

「くっつかないでください」


ああ、今日も、俺は蓮さんに夢中です。



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