温かな春~(同性)小説サイト~

理人×春

大切な物②

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どれだけ見つめても決めかねる春は、正直可愛いと思う。

本人としては、重大な悩みなのだろうけれど。


「ほら、朝食できたしとりあえず悩むのやめたら?」


今度は見つめる方向がネックレスふたつと朝食へ。
こうなると、本当に何を優先すれば良いのか分からなくなるようだ。

「そんな悩むなら、プレゼント別の物にすればよかったかな?」


ぽつりと呟いたら、俺の服を掴んだ春が泣きそうな目で首を振る。


「それは、だめ……っ」

「ごめんごめん、冗談」


嬉しいのは分かっている、大切にしてくれているのも、知っている。


「じゃあさ、今日は外に出る訳でもないし、指輪は指にしたら?」


海色のネックレスは首につけ、
指輪は左手の薬指にはめてやる。


そうすれば、春はとても幸せそうに笑った。


滅多に笑わない春が見せる、可愛い笑顔。

自分がどれだけ綺麗に笑えているか、分かっているのだろうか。


春にお箸を渡して朝食をつつけば、
開いたカーテンから光が射し込んだ。


今日も、温かくなりそうだ。


もくじ  3kaku_s_L.png 呟き
もくじ  3kaku_s_L.png 冷たい朝
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もくじ  3kaku_s_L.png 春と朝陽
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もくじ  3kaku_s_L.png 全員
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