冷たい朝
なつ
家に帰ると、はなびを早くあけたがる僕に
ヒロトは夜まで待てと言った。
ぼくは、はなびをだきしめたり、
横においてちらちらみたりして待ったの。
よるごはんをたべたら、外に出るよって、ヒロトがいった。
ぼくは花火をぎゅっと抱え込んでくつを履こうとしたけれど、
うまくはけなくて、困ったよ。
ヒロトは大きなため息を吐いて、手をだしたの。
「持っててやるから」
彼に渡すなら、なによりもあんしんなの。
ヒロトに花火をもってもらって、靴を履く。
さいきんは、上手にはけるようになったよ。
くつをはけたら、
ヒロトは少し乱暴に花火をかえしてくれた。
花火をもっていくのは、ぼくのやくめ。
ついたのは小さな広場で、そこにはもうみんながいたの。
「まさか高槻が花火って言い出すとはな!
いやー本当面白いわ、似合わなすぎて!」
しょおが笑って、ヒロトがそれを睨む。
「まあ、悠と花火もしたかったし、良いけど」
「翔、うるさい」
ゆうは少し面倒くさそうだけれど、
しょおは、ゆうと花火したかったんだって。
ぼくと同じだなと思う。
わくわく♪
ちゃんと絋斗サンの言い付けを守って気になりながらも夜をまったんだ…
何より安心出来る人が傍に居てくれてよかった☆
みんなも楽しみに待っててくれた様で、しっかり持っていくお役目も果たせたみたいだし、いよいよ花火を知れるね((o(^∇^)o))